
10/27
成田空港よりドバイ経由でチューリッヒに向け出発です。

10/28
チューリッヒに無事到着
CultureScapesのYaseminさんが空港に出迎えてくれ、車でBASELの宿舎に向かう。完全防音の部屋を用意してくださり、夜22時まで音だし可能というとても快適な環境だった。
10/29
この日はオフ。夜に池澤 夏樹さんの朗読会が開かれるということで見に行く。
池澤さんのファンが大勢集まっている、彼の著書を池澤さんの日本語に続き、スイスの俳優がドイツ語で朗読。
とても感情のこもったその朗読に引き込まれる。海外での朗読会はもちろん初めてだったので、とても興味深く拝聴した。
10/30
待ちに待ったAKI&KUNIKOスイスでの初ライブの日。
会場は“The Bird’s Eye” Jazz Club という歴史のあるライブスペース。
地元のジャズ愛好家のオーディエンスが集まるらしく、チケットは完売。会場には溢れんばかりの観客が集まった。
私たちの音楽にどのような反応を示してくれるのだろう?と不安と楽しみが入り交じった心地である。
20:30 私たちの紹介の後ステージに呼び込まれライブがスタート。
一曲目の「花と蝶」が終わると、ウワオー〜〜と熱狂的な歓声が私たちを迎えてくれた。

この日は、休憩を挟んだ2部制だった。
英語でのMCも交えながらかなり集中しての演奏だったのであっという間に終わってしまったという感じだった。
最前列のおじいちゃんがノリノリ!!これは嬉しかった。
 
 
最後にはアンコールで呼び戻してもらい、お客さんの笑顔がとても印象的で、音楽には国境はないんだなあ〜と改めて感じた。
初めてのスイスでのライブは素晴らしい夜になった。
10/31
BASELからTHUNに向け車で移動。
11/1
THUNでの公演は、Rathausのライブスペースで行われた。16:00からの公演、昼下がりのライブだった。
オーディエンスはクラシック音楽が好きな方々が中心。バーゼルのライブとはかなり雰囲気が違う。
印象的な赤と黒のタペストリーをバックに舞台を作る。
琴とギターがこんなにも迫力があって融合することに皆本当に驚いていたのが印象的だった。
 
特に童謡の「こいのぼり」をアレンジした演奏には涙を流されている方もあった。
  
11/2
THUNからBELLINZONAに向け車で移動。
この日は6時間かけての陸路移動となる。
車から見る景色は、本当にすごかった!!こんなにも美しく壮大でワイルドな景色を今まで経験したことがなかった。
頭にしっかりと焼き付けたのでインスパイアーした曲が書けそうだ。
11/3
この日はオフ。世界遺産に指定されているBELLINZONAのお城や町並みを見物に出かけた。
それにしても、ホテルから見る景色はまるで映画の一場面のよう。
 
11/4
BELLINZONAでの公演は、TeatroSocialeという劇場。

中に入ると、ヨーロッパ特有の気品に満ちた内装と響きが私たちを包み込んでくれる。
非常に美しい内観・・!本当に絵になる。
そして歴史のある劇場で演奏できる喜びをかみしめながら演奏した。
外は雨だったが、中の湿度は楽器に優しく、スーと延びる高音が本当に気持ち良い。ギターが喜んでいる。
この素晴らしいシチュエーションの中、良い演奏でないはずは無い。
 
 
劇場に集まってくれたオーディエンスと音楽を通して一体になった。
そんな素敵な夜をこの日も迎えられ、この公演に携わってくれたすべての皆さんに改めて感謝したいと感じた夜だった。
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11/5
BELLINZONAからFLAWILに向け車で移動。
途中、予期せぬ大雪のため、アウトバーンで車が動かなくなるという事態があった。急遽引き返し下道で向かうこととなり、一時は本当に途方にくれた。
FLAWIL到着はかなり遅い時間になってしまったが、ライブハウスのオーナー親子が私たちを暖かく出迎えてくれた。
とにかく無事に到着することができ嬉しかった。
11/6
この日の会場は、とても雰囲気のあるライブスペース“Kultur Punkt! Flawil”
一階はバーになっていて二階にライブスペースがある

まず音を出してみると、メチャクチャ音が良い!!
サプライズでこの日の模様をラジオ局が録画することになっていて、12月10日にスイス全国に放映されるそうだ。
私たちを驚かす為に、収録のことは言わなかったそうだ。
ライブハウスに横付けされた中継車、大掛かりなセッティングだった。
 
さて、この日の演奏は本当に気持ちよかった!!
 
 
 
  
オーディエンスと一体とは、まさにこのようなことなのだろう。
2部制で行われたプログラムなのだが、一部が終わり二部の始まりは私たちが演りたい時間でOKということで、15分くらいの休憩を取り2階に上がって行くと、一階のバーで飲んでた人たちがライブスペースに集まってくる。
リラックスした雰囲気で心地よい。
2部では、かなりスリリングな楽曲が多く、終わるたびに溜息まじりの歓声が妙に心地よく嬉しかった。
この日の演奏は、かなりテンションのある良いプレイが出来たと私たち自身も思うほどだった。
終演後は、一階のバーで写真撮影やサイン、いろいろな質問など、地元の人達と触れ合い本当に楽しい夜だった。

11/7
この日は、GENEVAの公演のため、早朝にFLAWILを発ち、車でGENEVAに向かった。
昼過ぎにGENEVAに到着。
会場はADEMという大型劇場でのコンサート。
今回のツアーの最終公演だ!!
festival les nuits du monde 2014という音楽フェスティバルの初日公演で、スペインのグループ Efren Lopez & Abracadabra とAKI&KUNIKO の2公演が行われた。
フェスティバルのオープニングを飾る大役を任せられ、かなり気合の入ったステージとなった。
ツアー最後にふさわしい演奏だった。
 

 
オーディエンスの“ブラボー”の声と拍手が響き止まない至福の時が私たちを包んでくれた最高の夜だった。
ツアー開催にあたりお世話になった全ての皆様に感謝である。

今回は、どの会場も大きな手応えを感じ音楽で大勢の人たちとコミュ二ケーション出来、音楽や芸術には本当に国境はないんだと改めて感じたツアーになった。
また海外に行くと今まで気付かなかった新しい発見や日本の良いところがはっきりと見えてきたりする。
それは私たちの演奏にも言えることで、海外での演奏はAKI&KUNIKOにとって音楽的にも大きく成長することができ、とても良い効果をもたらせてくれる。
「日本人として生まれ育った文化に誇りを持って音楽をすること」、それを今回のツアーで学んだ気がする。
 
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